Fuka's Blog

アパレル界のひとりごと

元原宿系ショップ店員が突然沖縄の離島に引っ越した理由

 

社会人となってすぐの時から

北陸は石川県金沢市を拠点に

5年間アパレルに携わってきた私。

 

今年3月末に自分の担当していた店舗の

閉店と共に退職し早3ヶ月。

結局今どこで何をしているのかと言いますと

 

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沖縄の離島でゆったり生活しています🌺

 

  1. 八重山諸島ってどこ?

  2. 離島を選んだ理由

  3. 誰もが見えなくなっている『自分らしさ』

  4. なんくるないさ

 

 

 

八重山諸島ってどこ?】

 

私は自分が来るまで八重山(やえやま)という

場所のことを知りませんでした。

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沖縄本土から南に約400km

本州より台湾の方がずっと近い

日本最南端の島々です。

 

宮古島石垣島と言えば比較的大きな島なので

聞き馴染みのある方も多いかもしれませんが

八重山は有人/無人島合わせて23島から成る離島群

 

私はその中でもかなり小さな

『離島の離島』と呼ばれている小浜島

この春から7月まで期間限定で暮らしています

 

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四方を海に囲まれた美しい島。

服屋さんはもちろんのこと

コンビニも銀行もなく電波も弱い場所です

 

 

 

【離島を選んだ理由】

 

5年間目の前の仕事に必死になって

寝ても覚めてもお店のことや

お洋服のことばかり考える日々は

この仕事が大好きだった私にとって

決して苦痛には感じていませんでした。

 

そのため閉店が決まってからしばらくの間は

大好きな場所を失う寂しさと

次の仕事を見つけなきゃという焦りが混在して

軽いパニックに陥っていたのですが

 

ふと、自分が誰よりも自由の身になったことに気付きました

 

取り扱いブランドに限らずなんだって着ていい

会社の規則や組織云々も考えなくていい

更に独り身です故、どこへでも行ける 笑

 

誰にも何にも縛られない自由を得た私

絶対住まない場所に住んでみよう

 

そんな思いつきから、調べた限りでは1番何もなかったこの島を選んで飛んできました。

 

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【誰もが見えなくなっている『自分らしさ』】

 

自動車の走る音すら聞こえないこの島は

全ての世の中の"雑音"から遠い場所。

私はここに来て、自分をリセットする時間を得ました。

 

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日の出と共に目覚め、木陰で本を読み

満点の星空の下で眠る

 

静かな自然の中で過ごすうちに、ようやく

自分がすっかり疲れきっていたことに気が付いたのです。

 

お店の売上を伸ばせなかったことも

何か次の仕事を見つけなくちゃという焦りも

 

無意識に世間体を気にしているからこその不安だったように思えます

 

原宿系という個性派ファッションの世界で

他人に左右されず、自分らしさを貫いている

つもりだった私は、いつの間にか

「こうじゃなくては」「頑張っていなくては」

と必死になりすぎて

 

自分のキャパオーバーにも気付かず

時に酷く体調を崩し、抜け殻になっていたようです

 

 

 

 

なんくるないさー】

 

沖縄の有名な方言ですが、

「なんとかなるよ」という意味とは少し違います🌺

 

一生懸命 正しい道に進もうと努力して

生きていれば、いつか必ず良い日がくる。

 

戦火の爪痕が色濃く残る沖縄の言葉です

重みがあります。

 

売上を伸ばせなかった

時代の流れに抗えなかった

そんな悔しさばかりが頭の中を巡るせいで

忘れかけていた大切なもの

 

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たくさんのお客様との出会い

皆さんがくれた"ありがとう"の言葉。

ちゃんと私にしか出来ないことも形にしてきた

 

確かに自分の中に残ったものがあって

それこそが私の歩んできた道で努力の成果だと

自分を褒めてあげること

 

 

きっと私に限らず、目まぐるしく日々を過ごす

多くの現代人がそうやって気付かぬうちに

『自分らしさ』そのものを見失ってしまうのではないかと思います

 

広い世界に目を向けてみると

足元にある悩みや考え事は

意外と大したことではなかったりするのです

 

 

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日毎に色を変える空と海

月の満ち欠けで波打ち際は随分変わります。

 

そんな当たり前のはずの季節の変化や、

近くにある素敵なものに気付けなくなっている

たくさんの人へ

 

 

とりあえず離島( ᐛ )

 

オススメします。

 

 

 

 

 

 

補足:4ヶ月間もひとり島でぼーっとしているわけではなく、ちゃんとこちらでアルバイトしてます💁‍♀️笑

 

 

 

【変わらぬ個性】ロリータファッションは世界を救う?!【原宿文化】

 

今回はロリータファッションの販売に

5年間携わってきた私のメルヘンで愉快な妄想です🥀

 

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前回までの記事をお読みくださった皆様には

私が感じてきた原宿系ファッションの変化と

大量生産 大量消費の薄利多売アパレルが生み出す、人と環境への深刻な影響をご周知いただけたかと思います。

 

(※環境問題には直接触れていませんが、焼却や農薬、化学薬品の使用等の点から明らかな悪影響がお察しいただけるかと思います)

 

真実から目を背けてはいけませんが、

小難しく重たい内容ばかりではね…

何よりファッションは楽しくなくては意味がありませんので!

 

そこで本日の3点です🖋

 

  1. ロリータファッションの特徴

  2. ロリータさんの特徴

  3. 世界平和のロリータファッション

 

 

 

【ロリータファッションの特徴】

 

ロリータファッションが1からわからない!

という方は、私のつたない喋りではありますが

以前YouTubeに投稿したこちらの動画を参考にしていただけると幸いです

 

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【元スタッフ】ロリータファッションのはじめ方!【アパレル】 - YouTube

 

今回注目したい"特徴"は

お洋服の種類や形、といった点ではなく

『価値』の部分です☝︎

 

ロリータのお洋服はハッキリ言って

高いです。

一式揃えると10万円を超えることは

珍しくありません。

 

しかしその価格に見合った価値があります

 

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細部までこだわったオリジナルレース

たっぷりの布を使ったスカート

部分によっては手作業で。

決して量産することの出来ない1点1点の価値

 

そんな高価なお洋服、もちろんロリータを着る多くの方が余裕で何枚も購入できる環境なわけではありません💸

 

我慢とお財布との相談を繰り返し

ようやく手に入れた大切な1点は、もはや価格以上の

その人だけの特別な価値があるお洋服になっているはず

 

そんなお洋服を簡単に手離せるわけがありませんし、

やはり私の知る限りのロリータさんは皆様

お洋服をとても大切に扱っておられます

 

 

 

 

【ロリータさんの特徴】

 

先に述べたように、決して安価ではなく

更にまだまだ世間からの偏見であったり

盗撮の対象となりがちなロリータファッション

 

なにかと踏み込むには勇気がいるように感じる方も

多い世界ではないでしょうか。

 

そんな中、コルセットで背筋をのばし

ふわふわパニエを軽やかに揺らし

木底の靴音をコツコツ鳴らして

颯爽と歩くロリータさんの姿…

 

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私の目には可愛らしさを通り越して

たくましく映ります💃

 

そう、ロリータさんは強いのです

 

それぞれが他人の目や評価よりも

自分らしいスタイルを貫き

また他人のやり方を否定することもなく。

 

ファッションスタイルを越えて

髪色、肌色、言語の違いも

ロリータさんにとっては差別の対象どころか

時にお互いの持つものを「素敵で羨ましい」と語り合う対象。

 

男装(皇子)や女装も当たり前にありますので

性別も特に関係ないですね

 

そんな個性と優しさに溢れた世界が

ロリータファッション界であると

私は思っています💭

 

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☝︎海外ロリータモデルさんをゲストにオールジャンルのロリータさんをお招きしたお茶会in金沢

Super pouvoir♡世界でいちばんお姫様♡ (@super_pouvoir_) on Twitter

 

 

 

【世界平和?ロリータファッション】

 

上記2点では語り尽くせないロリータの魅力…

 

ですが、価値ある1点を長く大切にするということは、前回の記事に記したファストファッションとは真逆の性質。

 

そして誰かを否定したり差別したりすることなく、自分らしく自信を持って、ただオシャレを楽しむという心。

 

『物を大切に、自分らしく、他人を理解する』

 

なんと地球と人にやさしい

美しきロリータファッション…🌍✨

 

"ファッションは自由"

なので誰しもがロリータ着る必要は全くありません。

ですが、このロリータ精神のような心が

たくさんの人の中に存在する世の中であれば

きっともう一歩、やさしい世界になれる気がするのです…私はなってほしい💭

 

 

 

 

 

 

と、まあ私のロリータ愛はそこまで飛躍した

妄想を繰り広げるほど深いものでございます

という本日のお話です。

(妄想とは言いますが事実だと思ってますので共感してくださる方はぜひコメントくださいませ笑)

 

 

語り出すと終わりが見えないので

この辺りにしておきます👼✨

 

お付き合いいただき有難うございました!

 

【在庫】売れなかった服の行方【量産型アパレル】

 

 

昨日の記事では

少量生産で、ほかの誰とも被らないスタイルが

売りだった原宿系ブランドが、ファストファッションの流行に合わせて量産型になりはじめた

 

という内容を書き記しました。

 

そこで私は、この大量に作られて

ほとんど売れずに返品した服たちは

どうなるのだろう?という

素朴な疑問を抱きました

 

そこで知ったことのまとめです。

 

 

  1. 廃棄処分の現状

  2. それらを生産する人たち

  3. 私の仕事

 

 

 

 

 

【廃棄処分の現状】

 

これはあくまでアパレル界全体の話。

原宿系に限ったことではありません

 

現在、日本国内で年間100万トン

廃棄処分されており、それは数にして

30億着にものぼると言われています。

 

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積み重なる古着の山、世界規模でリサイクル - WSJ

 

2017年 H&Mが新作を含む12トンの服、

バーバリーが42億円相当の売れ残り品を

毎年 焼却処分しているというニュースが話題になったのを覚えている方も多いでしょうか。

 

それらは偶然 誰しもが名前を知る

大手企業だったから注目を浴びたまでで

実際は世界中のどこででもある姿ということですね…

日本国内だけの100万トン 30億着という数字を見れば、12トンなどもはや何でもない数にすら感じます。

 

おそらく私の取り扱ってきた服たちの行方も同じでしょう。

 

 

 

 

 

【それらを生産する人たち】

 

次なる疑問は、そんなにも大量のお洋服はいったいどこからやってくるのかという事。

 

ご存知の通り大半は海外です。

 

皆さんもタグに『MADE IN JAPAN』の

記載があると珍しく感じるのではないでしょうか?

 

 

それぐらい日本国内では海外で生産された服を取り扱うことが当たり前になっています。

 

その為 生産者のことを深く考える機会というのは滅多にないでしょう。もちろん私もそんな消費者のうちの

1人でした。

 

 

『ザ・トゥルー・コスト』

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映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』 | 華やかなファッション業界の裏側の知られざる真実とは?

 

こちらの映画は、世界中で大量生産

大量消費される洋服の生産のために

発展途上国が背負うものの現状を追った

ドキュメンタリーです。

 

 

先進国に輸出するための服作り

 

長時間労働、児童労働、低賃金

加えて布を染めるため人体に悪影響な

化学薬品の工場で働きづめの生活

 

農薬による大量の綿生産で

農家の方は50代までに癌で亡くなる方がほとんどという例

 

そしてとにかく大量の服を生産し、販売する為だけに

違法建築されたファッションビルの倒壊による

死者1,000人以上の事故

 

アパレル界で人は死んでいる

 

日本ではにわかに信じ難い現実が

映像に収められています。

 

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【私の仕事】

 

先にも記述した通り、全てが原宿系ファッション界に限ったことではなく、また私の取り扱ってきたブランドが同様の生産ルートをとっていたわけではありません。

 

しかし少なからずこの身でも感じてきた

アパレル界の現状を受けて、

いつもバックヤードから溢れかえるほどの

商品を検品したり返品したり

 

品質を落としての生産になっているため

わりとすぐにダメになってしまうと

わかっている商品をお客様に販売する日々の業務が、

誰のためにもなっていない気がしてならなかったのです。

 

私はゴミを売っているんじゃない

 

大好きで、憧れて飛び込んだはずの世界で

こんなに悔しい思いをする日が来るとは

19歳の私は思ってもいませんでした。

 

 

 

そして今年、24歳の春。

新たに『古着』というジャンルで

この業界に挑む決意をしました。

 

その話は更なる詳細が決まり次第

また記事にしたいと思います

 

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本日この記事を最後まで読んでくださった皆様は

是非、いま買おうとしている服が

本当に必要で、あなたにとって価値があって

大切に出来る1点であるかを

ほんの少しでも考えてから購入してみてください。

 

 

 

【流行と衰退】私が原宿系アパレルを辞めた理由【消えゆく文化】

さて、昨日の記事にて私は

『元々2019年内には退職を検討していた』

と書きました。

 

なぜ大好きなこの仕事を辞めようと思っていたのか

 

それは時代の流れと共に変化してきた

アパレル界の現状こそが最大の理由です。

今回は3つのセクションで書いてみます🖋

 

 

  1. 原宿系というジャンル
  2. 生き残りをかけ変化したブランド
  3. アイデンティティの損失

 

 

 

【原宿系というジャンル】

 

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私の勤めていたお店は原宿を拠点に置くブランドの

寄せ集めセレクトショップ

 

パンクやロリータと呼ばれるジャンルを

主に取り扱ってきました。

きゃりーぱみゅぱみゅさんがデビュー当時

着ていたお洋服だと言えば大体イメージがわくかと。

 

 

個性的で華やかな原宿ファッションですが、

2017年ごろから相次いだ業界全体での

店舗の閉鎖、ブランドの倒産、雑誌の廃刊

 

原宿系を着ないという方にも目に見えるほど

衰退、という言葉を連想せざるを得ない現状であることが事実です。

 

 

 

 

 

 

 

【生き残りをかけ変化したブランド】

 

「衰退してきたから辞めたかった」

私が辞めた理由はそんなところではありません。

むしろ再興の為に、と店舗業務を越えて

個人での企画として様々なイベントを開催しました

 

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それについてはまた別の記事で…💭

 

 

それでもやはり退職を考えた最大の理由は

ブランド側の変化です。

 

老舗を含む多くのブランドが終了していく中

生き残りをかけて試行錯誤をはじめた

かつての私の店の取り扱いブランド

 

 

圧倒的に個性重視で機能性は二の次、

高品質で決して安くはない1点物や少量生産が

何よりの魅力である原宿系

 

 

一方世の中の流行は『シンプル』

そして『ファストファッション

ミニマリストなんて言葉も人気です。

安くて無難な可愛さ、どのシーンでも

誰とでも気軽に着られる使い勝手の良い服

 

言うなれば原宿系とは真逆のスタイル。

 

 

ですが、私には徐々にいくつものブランドが

後者の生産方法に似た形を取り始めたように思えてきたのです。

 

 

 

 

 

アイデンティティの損失】

 

具体的にどういった変化であったか、と言いますと

これは5〜10年前からこのファッションがお好きな方はお気付きの変化でしょう。

 

実際に私は店頭で多くの顧客様に

「あれ?このブランドこんな感じだった?」

との質問を受けました。

 

異素材を組み合わせ

奇抜な柄を掛け合わせ

布を重ね合わせ

独特のシルエットを作り上げることを

得意としてきたブランドたちが

 

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いつのまにかワンパターンなTシャツに

黒無地のみをベースに

いくつかのサイズ展開をつけ

過去のプリントを使い回したデザインを

"新作"として発表しはじめた頃

 

一時的なものだと信じたかったけれど

何度入荷を繰り返してもそれは変わらず

生地もすっかり薄くなり品質も低下する一方

 

さらにサイズ展開と僅かな色の違いによる

カラー展開が各2〜3点ずつ届くので

店内は飽和状態。ストックも常に限界で

届いては返し、届いては返しと

店頭接客よりも動かない商品の入れ替え作業となるだけの日々

 

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店内を見渡す限りの黒いパーカー。

どこかへ消えた"個性派"の看板…

 

 

まさにH&MZARAなどが意図的にとっている

量産の形態、ファストファッション界のやり方に近づいていました。

 

長年の顧客様には

「ビッグTはもういらないんだけどなぁ…」

と言われ

 

それぞれのブランドのかつての姿を知らない

新規のお客様には

原宿系セレクトショップにも関わらず

「あまり派手なのはちょっと…」

と言われるようになりました

 

 

これが今からの"原宿系"になっていくなら

私の求めるものはもうここには無い

 

個性派でマイノリティを恐れない

強くて美しい大好きなあの世界を望むなら

もう何かするのは内側からではなく、

外側からでないと無理だ

 

 

 

 

そう感じて退職を検討しはじめたのが

昨年の秋頃でした。

 

 

 

 

 

 

 

アパレルを辞めたとき

アパレルを辞めて3ヶ月。

私はTwitterInstagramのアカウントを

新しいものに変え、新たにYouTubeもはじめました。

 

全てのSNSで"元ショップ店員"の肩書で

何かしらの発信をしています。

 

 

 

 

【退職の経緯】

 

たくさんの

「どうして辞めてしまうのですか?」の問いに

 

「次のステップに進みたいから」

そう答えるほかありませんでした。

もちろん決して間違いではありません

 

実際に私は数年前から

独立して自分の服屋を持つことが夢だと

多くの人に語ってきました。

 

ですが3ヶ月前に退職した時点で

その為に具体的に動いていたことは

何一つありません。

 

実際は今年(2019年)1月の時点で、

私の統括していたエリアの3月末での閉店と

それに伴う同期全員の解雇を言い渡され

その後なにをしたらいいのか全くわからず、

結局その先に希望は見出せないまま

たくさんのものを一気に失ったように感じた私は

燃え尽き症候群を起こした状態で

抜け殻のように店を去りました。

 

ただ頭の中では元々2019年内に

自らの意思で退職する考えはありました。

偶然にも会社からの指示が『3月末』となり、

その後の準備が整わないうちの退職となりましたが、

遅かれ早かれ訪れる別れには違いありませんでした。

 

 

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しかし5年間共にした店を更地にして

その後 何のテナントが入るのかも教えてもらえずに

明け渡すのは、やはり寂しいものでした。

 

 

所狭しと並んでいた商品も

壁中に貼られていたポスターやサインも

全てがなくなったその空間の広さ

 

カウンターに立つと

ガラス張りの入り口から入ってくるお客様が見える店舗でした。大好きな景色でした。

 

共に歩んできたひとつひとつが消えていく

 

真っ白になった店舗の景色もまた

私にとって忘れられないものです。

 

社会に出て5年

 

憧れだったその服屋で、

名ばかりでも『店長』として立っていた日々。

全てをその空間と、そこに関わる人たちにかけて過ごしてきた

 

あまりに大切すぎるその店との記憶は

 

3ヶ月なんて僅かな時間では

まだ寂しさを忘れさせてはくれません。

 

 

 

 

はじまり

原宿系アパレル セレクトショップ

元スタッフの楓花です。

 

スタッフ時代、他のブログサイトにて

投稿をしてまいりましたが、

本日よりこちらにて再開いたします。

 

元スタッフとして現代のアパレル界について思うこと、

そしてこれからの自身の歩みを綴ってまいります。

 

 

 

継続しているTwitterInstagram

そして少しずつの投稿ではありますが

最近新たに開設したYouTubeチャンネル

 

それらの投稿や撮影の裏側

そして短文や音では表現しきれない

欠けてしまった"言葉"の行き場が私のブログです。

 

何卒よろしくお願いいたします

 

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