【在庫】売れなかった服の行方【量産型アパレル】
昨日の記事では
少量生産で、ほかの誰とも被らないスタイルが
売りだった原宿系ブランドが、ファストファッションの流行に合わせて量産型になりはじめた
という内容を書き記しました。
そこで私は、この大量に作られて
ほとんど売れずに返品した服たちは
どうなるのだろう?という
素朴な疑問を抱きました
そこで知ったことのまとめです。
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廃棄処分の現状
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それらを生産する人たち
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私の仕事
【廃棄処分の現状】
これはあくまでアパレル界全体の話。
原宿系に限ったことではありません
現在、日本国内で年間100万トンが
廃棄処分されており、それは数にして
30億着にものぼると言われています。
2017年 H&Mが新作を含む12トンの服、
バーバリーが42億円相当の売れ残り品を
毎年 焼却処分しているというニュースが話題になったのを覚えている方も多いでしょうか。
それらは偶然 誰しもが名前を知る
大手企業だったから注目を浴びたまでで
実際は世界中のどこででもある姿ということですね…
日本国内だけの100万トン 30億着という数字を見れば、12トンなどもはや何でもない数にすら感じます。
おそらく私の取り扱ってきた服たちの行方も同じでしょう。
【それらを生産する人たち】
次なる疑問は、そんなにも大量のお洋服はいったいどこからやってくるのかという事。
ご存知の通り大半は海外です。
皆さんもタグに『MADE IN JAPAN』の
記載があると珍しく感じるのではないでしょうか?
それぐらい日本国内では海外で生産された服を取り扱うことが当たり前になっています。
その為 生産者のことを深く考える機会というのは滅多にないでしょう。もちろん私もそんな消費者のうちの
1人でした。
『ザ・トゥルー・コスト』
映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』 | 華やかなファッション業界の裏側の知られざる真実とは?
こちらの映画は、世界中で大量生産
大量消費される洋服の生産のために
発展途上国が背負うものの現状を追った
ドキュメンタリーです。
先進国に輸出するための服作り
長時間労働、児童労働、低賃金
加えて布を染めるため人体に悪影響な
化学薬品の工場で働きづめの生活
農薬による大量の綿生産で
農家の方は50代までに癌で亡くなる方がほとんどという例
そしてとにかく大量の服を生産し、販売する為だけに
違法建築されたファッションビルの倒壊による
死者1,000人以上の事故
アパレル界で人は死んでいる
日本ではにわかに信じ難い現実が
映像に収められています。
【私の仕事】
先にも記述した通り、全てが原宿系ファッション界に限ったことではなく、また私の取り扱ってきたブランドが同様の生産ルートをとっていたわけではありません。
しかし少なからずこの身でも感じてきた
アパレル界の現状を受けて、
いつもバックヤードから溢れかえるほどの
商品を検品したり返品したり
品質を落としての生産になっているため
わりとすぐにダメになってしまうと
わかっている商品をお客様に販売する日々の業務が、
誰のためにもなっていない気がしてならなかったのです。
私はゴミを売っているんじゃない
大好きで、憧れて飛び込んだはずの世界で
こんなに悔しい思いをする日が来るとは
19歳の私は思ってもいませんでした。
そして今年、24歳の春。
新たに『古着』というジャンルで
この業界に挑む決意をしました。
その話は更なる詳細が決まり次第
また記事にしたいと思います
本日この記事を最後まで読んでくださった皆様は
是非、いま買おうとしている服が
本当に必要で、あなたにとって価値があって
大切に出来る1点であるかを
ほんの少しでも考えてから購入してみてください。